FinderViews : September 17, 2006

[Category: Cat - Behavior]

さて、私とキクがマリオくんの家に遊びに行っている間、家ではミルが初めて一人での留守番を経験していた。

はたして、ミルはどんなリアクションで出迎えてくれるだろうか。やっと戻って来たキクと私に甘えてすりよってくるか。それとも、留守番など何でもなかったかのように平然としているか。さまざまに思い巡らせながら帰宅した私の目の前で、彼女がとった行動は予想外のものだった。

帰宅直後。キャリーバッグの中にキクの姿を認めたミルは、

なんと、キクに向かって威嚇行為をとったのだった。

キャリーやキクにマリオくんのにおいがついてしまったために、ミルは何か勘違いしているのだと、最初は思った。
ところが、帰宅後1時間たっても2時間たっても、ミルの威嚇行為は続いた。キクが近づいて来るたびに唸り声をあげ、目が合えばキバをむき、目をつりあげて「シャーッ！！」の繰り返し。

「おねーちゃん…ぼくだよ？」

「…………！」

日付が変わり、翌日になってもミルの威嚇はやまなかった。

まるで、今日初めて会った猫同士のよう。
ミルは完全に、キクのことが認識できなくなってしまったのだった。

さすがのキクも、これにはしょぼーん…。

いったいミルはどうしてしまったんだろう。
数時間の留守の間に、キクのことを忘れ去ってしまった？まさか。

何はともあれ、私は、ミルだけを家に残して出かけたことを後悔した。多少重くても、2匹一緒に連れて行けばこんなことにはならなかったはず。

いつもなら、朝ごはんの後の時間は、2匹なかよくくっついて昼寝をするのが日課。だけどこの日は、キクはミルに近寄ることができず、別々の場所で寝ていた。椅子の上からじっとミルを見上げているキクがいじらしい。

ごはんも、2匹並ぶとミルが唸り出すので、少し離して食べさせた。

こんな状態が、まる2日続いた。

そのあと2匹は関係を回復し、すっかり元のなかよしに戻ったのだけれど、それまでは気が気じゃなかった。ミルとキクはこの先ずっとこのまま険悪な仲でいるんだろうかと、嫌な想像をしてしまい、ゆううつでたまらなかった。

これからは、どれほど短時間であっても、ミルとキクを離ればなれにするまいと誓った出来事であった。

Posted by mik at 04:12 AM | Comments (17) | Trackback (0) | Permalink