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手づくり猫ごはんのコスト

[Category: Cat - Food]

　猫の手づくり食というのは、いったいいくらくらいのコストがかかるのか。

　先日作った「ささみキャベツごはん」の場合、材料費の合計から猫1匹1日あたりの食費を割り出すと、およそ70.3円。思ったより安い。猫缶（これもピンキリだけど）と大差ない。

　猫ごはんの材料費に大きく影響するのは、やはり肉の値段。もし同じレシピで、安いささみの代わりに100gあたり100円の肉を使ったらどうなるかと言うと、猫1匹1日あたりおよそ97円。これでも充分、お手頃価格と言える。

　では、「猫、馬を食らう」の回で使ったのと同じ馬肉にしたらどうかというと、1日あたり184円。このあたりから、ペットのごはんとしては割高？？

　なお、これらの計算は、すべての材料を「底値」で買ったことを前提にしている。私がよく行くスーパーの安売り日や、近所にある業務用食材店（食肉が安い）、野菜の直売所（野菜ひと山で30～80円とか）などを徹底的に活用して材料をそろえた場合を想定。また、通販で購入したものは送料も含めて計算した。
　もちろん材料費だけでなく、このほかに手間と時間というコストがかかる。それがいちばん高くつく。

　ペットのごはんって、お金をかければいいというわけじゃないし、逆に安くすませればいいというものでもないんだけど。参考まで。

　　＊　　＊　　＊　　＊　　＊

　「社会通念上」という言い回しが、目下、マイブーム。

　洋画家の和田義彦氏が、自身の作品が盗作であることを事実上認めたときのコメントが、「社会通念上、盗作と言われても仕方ない」。私はニュースでこれを聞いて失笑しながらも、「うまいこと言うなあ」と感心してしまった。
　不本意ながら認めざるを得ない事実を、「社会通念」という客観的な視点を持ちだして、あたかも自分の意見じゃないようにしておいてから肯定するという、姑息なテクニック。（笑）

　この言葉を借りて言えば、ペットの手づくり食というのは、社会通念上、道楽と言わざるを得ないと思う。

　手づくり食を実践している飼い主さんて、みなさん真剣で、ときに切実でさえあるんだけど、世間一般から見たら、やっぱり道楽にすぎない（そもそもペットを飼うということ自体、暮らしにゆとりがあるからできる道楽なのだ）。
　テレビや新聞が、加熱するペットビジネス（犬専用のケーキ屋さんとか、スイートルームのあるペットホテルetc.）を紹介するときの口調は、感心と呆れと冷やかしが入り混じっている。手づくり食も、世間の受け止め方はあんな感じなんだろう。

　別にどっちでもいいことだけど。

Posted by mik at 12:02 AM | Trackback (0)

トトララの母です(^_^)
二人は元気でやっております。ミルキクちゃんにはまだおよびませんが、日に日に仲良しになってますよ！
今回の手作り猫ごはんのコスト、大変参考になりました！
実は先日、獣医さんに手作りごはんを勧められたばかりなのです。
というのも、我が家の先代猫がストルバイト結石が出来やすい体質で、苦労した経験があるのです。何度も通院もし、食事もずっとストルバイト結石に配慮したお高めのものを食べていたので、ご飯代もばかにならず…。そして何より、いつも心配でしょうがなかったんです。
それで、トトも男の子だし、獣医さんに相談してみたところ、「過去の経験から、過敏になっておられるのでしたら…」と、「手作りごはん」を薦められたのです。
その獣医さんがおっしゃるには、昔、人間のご飯の「残りもの」を「猫まんま」として猫にあげていた頃は、栄養面は決して良くなかったけど、尿石症などの病気は少なかったということです。市販のフードは栄養価は高くて良いのですが、猫の食欲を増進する、糞尿の匂いを消す、などのためにいろんな物質が入っているので、決して全てが良いとは言えないと。昔のような「猫まんま」を薦めるわけではないけれど、もし時間に余裕があるのなら、手作りご飯にしてみてはいかがですか、とアドバイスをされたわけです。
「手作りごはん」が「正義」かどうか、先生の言うことが100％正しいかどうか、そこを深く考えたわけではありませんが、単純に興味の湧くお話でした。
そんな中、今回のmikさんの猫ごはんのコストのお話。金額的には高いものではなく、むしろ治療食などと比較すれば、うんと安いですね！
あとはmikさんの言われるように、手間と時間ですね…。
確かにそこが一番大事なところだなぁ、と思います。
やはり自分が楽しんで作ってる状況じゃなきゃ、なかなか続けられないような気もしますし、私自身が猫ご飯を作ることが負担になってしまってストレスになっちゃったりしても、それもどうかなぁ、と思うし…。
トトララが来てから、自分と亭主のご飯ですらままならない私…(^_^;
まだ色々と悩んでいるところではありますが、まずは一回作ってみようかな、と思わせて頂きました(^_^)

mikさんは毎日手作りご飯なのですか？
時々手作り、なんてことじゃ、猫たちは食べてくれないんですかね～…
悩める今日このごろです…

Posted by nori at June 21, 2006 12:26 PM

ああ、みーんな一緒ね。って安心しました。
少しずつ、手作りを開始していますがなかなか食べてくれないし。飼い主は忙しくて手抜きをしてしまうし。家に帰ってから、できあいだとすぐご飯になるけど手作りだと30分位待たせて。
それはそれで、猫たちが様子を伺いに来るのがかわいらしく思いますが。
頑張りすぎず、mikuさんのレシピを参考にしながらやっていこうと思ってます。

ところで暑くなってきましたが、食欲増進させる良い方法をご存知ありませんか？　好き嫌い猫がいて、最近ちょっと痩せてきたようで。

Posted by ふくふく at June 21, 2006 07:05 PM

またまたお邪魔します。SHIMACOさんのご意見を聞いて、「なるほど」と思いました。確かにカリカリも食べられないと、入院とか治療食を食べなくてはならなくなったとき、人に預けなければならない時などには困りますよね！
くるさんちのニャンコ達のように、せっかく作っても食べてくれない場合もあるようですし(^_^;
（がっかりしちゃいますね、くるさん！）
作る前からいろいろ心配してるより、まずは一度作ってみます！トトララも食べてくれるかどうかわからないし。まずはmikさんレシピにトライしてみます(^_^)
その際はまたTORAPPACHIブログの方でもご報告しますね！

Posted by nori at June 22, 2006 12:31 AM

＞ noriさん
トトくんララちゃんの元気いっぱい＆なかよしな毎日、楽しくのぞかせていただいてます。^^
>> やはり自分が楽しんで作ってる状況じゃなきゃ、なかなか続けられないような気もしますし、
>> 私自身が猫ご飯を作ることが負担になってしまってストレスになっちゃったりしても、それも
>> どうかなぁ、と思うし…。
おっしゃるとおりだと思います。楽しむためにペットを飼ったのに、世話が負担になってしまったら本末転倒です。
でも、猫の手作り食って本質的には「材料を切って混ぜるだけ」ですから、フードプロセッサーさえあれば簡単ではあると、私は思います。わが家では、1週間ぶんくらいをまとめて作って小分け冷凍してます。
もし手作り食にトライされるなら、この本とかこの本がおすすめです。猫のごはんがどうしてこういうレシピになるのか、理屈で理解しておくとなお作りやすいと思います。（わが家のレシピは、かなりいい加減ですので…）

＞ SHIMACOさん
あっ、わざわざすみません、フォローありがとうございます。私こそ言葉足らずだったかしら。
私はペットフードを否定しておりませんで、手作り食は、市販のフードと同列の選択肢の一つにすぎないいうスタンスでいます。ペットがおいしそうに食べてくれるなら、どっちだっていいと思う次第です。
ところで犬の場合、それも体重20kgとかの大型犬だったりすると、手作り食ってものすごい大変そう…。

＞くるさん
>> 料理だって独立してからの13年間ずっと毎日作っていて
次に生まれ変わったら猫になって、くるさんに拾われたいです。
くるさんの手料理、ワタシ喜んで食べますから！
あ、猫でなくても、旦那さんだったらいいのか…。←？

＞ふくふくさん
作りおきせずに、毎食、そのつど作ってらっしゃるんですか？すばらしい…。
わが家でもそこまでできれば理想なんですが、さすがにそれはちょっと…。
食欲増進。うーん、どうしたものでしょう。香り付けに、ごま油をたらしてみるとか？？
私も手作り食を導入してから、初めての夏です。

Posted by mik at June 22, 2006 03:35 AM

にゃんこたちに、おいしい。
作る方も、それなりに楽しいし、満足。
ワタシ的には、以上終わりなのです。

ただ、それを正義として、ふりかざされると、
イタイなあ、と思うだけで。
白状しますと、将来ワンコと暮らしたいと
思っておりまして、その際には手作りごはんを
こさえてやりたいな、と。
時々はね。だって、やっぱりおいしそうなんだもの。
ただ、それだけっす。

Posted by SHIMACO at June 21, 2006 02:30 AM

＞ SHIMACOさん
市販のペットフードの否定形が「手作りごはん」なのではなくて、あくまでこれはペットとの暮らしを楽しむ方法の一つだと、私も考えています。
手作りごはんが「正義」だと思っている人だと思われたくて、私は「これは道楽だよ、道楽だからね、わかっててやってるんだからね」と声を大にして弁解し続けているのです。
もっとも、手作りごはんが正義であるという理屈も、正論であるとは思うのですが。

Posted by mik at June 21, 2006 04:13 AM

たびたび、すみません。
言葉足らずだったかも、と反省。
mikさんのスタイルに、諸手を挙げて賛成派なのです。

noriさん、時にはカリカリでもいいんじゃないかなあ、と思うのです。カリカリも食べてくれるよーにしておくと、もしも入院だとか、他の人にお世話をお願いする時に、助かると思うんです。ところで、トトララ、ずんずん大きくなりますねえ。（笑）

Posted by SHIMACO at June 21, 2006 01:22 PM

拙宅の猫連中、ワタシが作ったもの食べやしねぇ。（笑）
何が気に入らないんだろうかとガッカリしますよ。
自分で言うのもなんですが、仕事柄手先は器用だし、料理だって独立してからの13年間ずっと毎日作っていて、劇的に不味いとは思えないんですが、絶対食べません。
それどころか砂をかけるフリまでします。＿|￣|○
あ、かつおの刺身は食べます。
って切るだけじゃん！（泣）

Posted by くる at June 21, 2006 04:16 PM

追伸です。
ふくふくさん、レトルトのご飯をあげていらっしゃるなら、少し温めてからあげると香りが増して猫ちゃんの「食いつき」が違うそうです。
よく色んな所で言われてる方法なので…。ご存知だったらすみません(^_^;

Posted by nori at June 22, 2006 12:35 AM

なぜか文字バケしちゃったようなので、再度書き込みます。
mikさん、アドバイスありがとうございます。まずはお奨めの本を見てみます！
「1週間分を小分け冷凍」と聞いて、これなら週末なんかを利用して楽しくいけるかも…と、がぜんやる気が出てきました(^_^)
いくらご飯をあげても私が台所に立つと「ごはんごはん」とうるさいトトララ…。食べ盛りの今のうちに手作りご飯の味にも慣れさせようかな、と思ってます。

Posted by nori at June 22, 2006 09:54 AM

＞ noriさん
私も手作り食への関心を持ち始めた頃は、毎食を手作りにするつもりはありませんでした。勤め人ですし、手間や時間を考えたらとても無理だと思っていたのです。でも1度作ってみたら思ったより簡単で、これなら毎食でも可能なんじゃないかということになりまして。
でも、今でもときどきはアウトソーシングしてます。（つまり、カリカリとか猫缶を利用^^）

Posted by mik at June 22, 2006 12:21 PM

noriさん、そうでした。冬はあっためてあげていたのに夏になるとすっかり忘れていました。暖めてみます。
mikさん、猫ごはんは作るときは2食分ずつです。それは作りおきしても、彼ら（男の子の兄弟です）が食べてくれるかどうかわからないからなんです。ミルちゃんやキクちゃんみたいに完食してくれればいいんですが。

Posted by ふくふく at June 23, 2006 06:44 AM