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February 17, 2005

所有欲についてのロジック

[Category: Column]

 「私、セロリが嫌いで本当によかった。だって、もしセロリが好きだったら、セロリをたくさん食べなくちゃいけなかったもの。」というのは、確か『アリスの算数パズル』に出てくる台詞(セロリじゃなかったかも?)。これは価値観の本質を言い得ていると思う。
 ものの価値は、ある条件のもとでしか成り立たない。セロリを食べる苦痛はセロリ嫌いにしか体験できないし、逆に、セロリの美味しさはセロリ好きにしか理解できない。生活の中でふと物欲にかられたとき、私はいつもこれを思い出す。
 欲しいけれど簡単には手に入らない何かがあって、手に入れたいと強く願うとき、その気持ちは「それを持っていない」状態でしか持続しない。もしそれを手に入れてしまったら、私は満足し、それまで心の中で燦然と輝き魅力を放っていたはずの対象を、その格付けから降ろすだろう。
 だったらいっそ、欲しい物は欲しいままでいるほうがいいんじゃないのか? この考えは、いつも私の物欲に冷や水をかける。手に入れて「それがある」のが当たり前になってしまうより、「それが欲しい」と願い続けているときの方が幸せなんじゃないだろうか、と。
 だから私は物に執着しないし、何かを手に入れてやるという貪欲さも野心もないのだな。
 私が欲しいと思ったもの。それは家と猫。

 それにしてもどうして私はこう理屈っぽいかね。人生、踏みとどまってばかりだ。

Posted by mik at 11:35 PM | Trackback (0)


Comments: 所有欲についてのロジック


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キク / 茶トラ♂
2005年4月生まれ。甘えん坊主。運動神経やや鈍し。野菜好き。

ミル / 三毛トラ♀
2005年4月生まれ。面倒見のいいキクの姉。やっぱり野菜好き。

mik / 32歳女
ミル&キクの飼い主。千葉県在住、一人暮らしの会社員。













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