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November 02, 2005

合理的で味気ない食生活

[Category: Column]

 今年、うちの近くに新しくオープンしたスーパーは、業務用食材、すなわちレストランなどの外食サービス業者に仕入れるための商品を主に扱っている。だけど個人客も利用できるので、私もときどきそこで買い物をする。一般のスーパーと比べて品揃えがユニークで、店内をぶらぶら見て歩くだけでもおもしろい。

 業務用だけに、kg単位といったまとまった量の食材が多くて(個人の客は少し買い求めづらい)、価格もびっくりするほど安い。

 しかし何より興味深いのは、業務用冷凍食品の種類の豊富さ。下ごしらえ済みの肉、野菜、魚介類といった食材、あるいは調理済みのお総菜が、揚げるだけ、焼くだけ、暖めるだけ、もしくはそのまま皿に盛って食べられる状態で、販売されている。

 標準的な食堂のメニューだったら、おおよそこの店で売られている冷凍食品だけで事足りそうな感じ。

 実はレストランの厨房では調理なんてほとんどしていなくて、こういう調理加工済み食品のパッケージを開封して、皿に載せて客に提供しているだけなのでは、という気が本当にしてくる。
 外食産業というのは、この手のできあいの総菜を、いかに工夫を凝らして美味しそうに盛りつけ、客に満足して食べてもらうかの意匠こそが売り物なのかもしれない。

 日々できあいのお総菜を重宝させてもらっている私が言っても説得力ゼロなのだけれど、料理というのは、作る過程こそが創造的であり教育的であって、意味のある部分なのではないだろうか。結果だけ、つまり出来上がった料理だけを買ってそれで済ますというのは、合理的だけど味気ない。

 このスーパーの店内を歩いていると、(私自身を含め)現代人の食生活における徹底した合理性を目の当たりにするようで、もの寂しくなる。

1101mirukiku.jpg※写真と本文は関係ありません、もちろん。

Posted by mik at 09:32 PM | Comments (3) | Trackback (0) |


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キク / 茶トラ♂
2005年4月生まれ。甘えん坊主。運動神経やや鈍し。野菜好き。

ミル / 三毛トラ♀
2005年4月生まれ。面倒見のいいキクの姉。やっぱり野菜好き。

mik / 32歳女
ミル&キクの飼い主。千葉県在住、一人暮らしの会社員。













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